夏休みは昆虫採集に行こう
写真を撮るときにピントを合わせたがるのは対象を鮮明に残しておきたいから
感情を言葉にしたがるのは目で何度も確認して刻みつけたいから
ペンと紙、別名を『言葉取り網』っていうの
気まぐれに飛んでいっちゃうような、羽の模様が見えないくらい動き回っちゃうような、そんな感情を捕まえて観察するために使うものです
言葉が文明の発展に貢献したこととして他の個体との意思疎通を可能にしたことが挙げられるけど、自分の意思をよりクリアに認識できるようになったことが1番だと思う
実際は分からないけど
この前一方的に持論をバンバン話された後、その会話を横で聞いていた人から「なるみちゃんさっきどんな気持ちで聞いてたの?」って聞かれたことがあった
思い返してみたら、言葉でもない感情でもない、それらになる前のなにかがこころにあったことに気がついた
イメージとしては100均のゴワゴワの綿
無心に近いけど少しの綿見つけた
答えるとき、綿ははじめて口から出せる形に変わる
私は話を聞きながら、「いいね!っては思わないけどまあいいんじゃない?」とか「真っ直ぐで熱くて薄いんだなあ」って思っていたみたい
言うまでわからなかった
紙に文字として残すのではなくて、1度吐き出すだけでも大事なことみたいね
紙に書いちゃえばいつでも帰って来れるからもっといいかも
それでね私の最近の悩みの話
最近、こころに起こる綿より1つ進化したくらいの声を文字に変換したときの誤差が大きい
心はまんまるなのに、文字がまるからはみ出てたり隙間が空いてたりして修正するのに疲れる、みたいな
多分心の在り方が変わろうとしてるんだと思うんだよね
今だって、もっと噛みつきたいしもっとしなやかに美しく在りたいと思っている、けど、この有様なのですよ
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少しずつ
こころにことば、追いついてほしいな
ラベル貼るの上手な人は生きるのも上手な気がする
言葉にするのはこころにラベルを貼る行為だから
いつでもすぐに取り出しやすいように、笑顔で自分の嫌いを忘れていて時間を超えたくなっちゃう時に「楽しい」ってラベルを貼って、心臓が圧縮されて目から水が出てきて腕の力が抜けるときに「悲しい」ってラベル貼る、みたいなね
ラベルがまだないときも好きだけど、悩んで悩んで苦しみながらラベルを選ぶ時間が好き、だから言葉にするのが好き
その過程で苦しいのが好きなの実は
今は「肩書きを持たないこと」と「愛の欠如」を繋ぐことができるラベル探し中
持ってる方いたら教えてください
ではまた、秋を受け入れられそうになったらここでお会いしましょう