コーヒーカップに沈む砂糖みたいに

社会不適合者とは

「一般社会の要求に応えて生活するのが困難な人」と定義される

 

特徴は、対人関係が苦手なために一般常識に馴染めないこと

向いている職業は、フリーランス、起業家、ライター、デザイナー、プログラマー、カウンセラーなどが挙げられるらしい、諸説あり

 

社会ってなんだ

そもそも、ここでいう「社会」というのはなんだろう

「一般社会の要求に応えて〜」のニュアンス的に

一般常識を持った「社会人」と呼ばれるような人々が作り出したルールや了解など、「普通」とされる事象に疑いを持たず「普通」に行う人の群れを指すと思う

 

義務教育を受け、ある程度教養と道徳を身につけた私達は、ある程度正しさを識別できる

そのままある程度思考して、損しない程度になんとなく、正しそうな方向に流れていくんだ

多数派は大抵正しい、ような気がしてしまうね

 

溶けられない、溶けたいわけでもない、けど、

そんな一般社会の営みを、かっこ悪いと感じる私はかっこ悪いだろうか

 

社会不適合者は社会創造者だと思っていた

 

適応できる人間はミルクみたいに溶け込めばいい

不適合者は別のマグカップを持ってきて豆を焙煎するあたりから始めればいい

そう思っていた

 

でも圧倒的に、溶けた方が楽なんだよね

それでもどうしても、溶け込んで境目を失っていく、自分を見たくない

余分な自信やプライドのようなものが、こんな変な場所でのみ湧く

 

溶け込む人間を、素敵だと感じない

そう感じてしまう所以は今の私の性質にある

自分の性質を作っているのは今までの自分の思考に伴う行動、そして経験

溶けたいわけでもない、けど、溶けられない上に手札もない現実は少し辛い

溶けないことで私達に幸せをもたらしてくれる、底に沈んだザラザラの砂糖は正義だよ

 

社会のせいじゃないよ

結局、問題は主観にあるんだと思う

私の思う世界は全て私の切り取り方によってできている

 

強い素敵なモノを見つけた時、自覚せずとも同時に同じくらい強い素敵じゃないモノも発見される

私は今まで、キラキラと普通の境界線に触れるときのドキドキを楽しんできたのに

不毛だった気がして悲しくもなるよな

天が決まって床を作って、そのまま壁まで建設した

お疲れ様です

 

 

正解を了解するしかないのかしら

所詮正解も不正解もないものなんだ

ニュースが先生が偉い人が教科書がそう言うから、

私たちもそう言って、

正解みたいな表情をした選択肢Aを達成しようとする

それだけ

 

そう思うと今度は、希望みたいなのが見えたね

自己中で自己満でも

献身的でひたむきでも

同じようなものなんじゃないのかしら

 

求めたり目指したりするものを社会の中におかなくたって、大丈夫

私達は、社会からは逃げられないから

 

大切なのは、私が満足するためには何をして生きるべきか

私はなにをどうしたら、幸せだ満足だと感じることができるのか

それをわかっている必要がある

そしてそれを考える時、どれだけ社会の機嫌をうかがわずにいられるかが大切だと思う

 

沢山のなかの一個体として

世界を動かす

好きな人と一緒に暮らす

人を見下したくて

この人のために

この場所のために

ゴールデンレトリバーが好きで

経営している会社の経営

趣味にもっと没頭したい

たくさんの人を救う

 

代え難くて尊いし、どうだっていいことばっかり

自分がいいと思えばいいんだよ

自分が自分に誇れるならそれでいい

共感されてちやほやされたいのなら、それらしいことをすればいい

 

絶望している私はこれでも希望を強く信じているし

もう二度とキラキラを追いかけるなんて言えなくなったとしても

狂気的自己満足を目指して

満足する手段を探して

死ぬまでは、生きるよ