ピエロのどこにピントを絞るか

深海魚になりたい。深くても暗くても1人でも奇形でも、生きてやるよ。って本当は言いたい。言えるようになりたいんだ。

誰かの理解なんて求めずに自分の本当を晒したいなって思うんだよね。本当っていうのはきっとまっさらな黒に少し青がかっていて水気があって笑っていないイメージ。

最近その本当っていうやつが私の中にガチで存在しているのか分からなくなって少し悩む。

私人間だから陸に住んでいるんだけど、本当ってやつは深海にあると思うんだよね。だから姿が見えなくて、でも存在はしているらしくて、会いたくて、ムズムズする。会えたとしても水圧とかなんとかで触れ合うことはできないし。もしも私が深海魚だったら見つけられていたかなあ。

 

チョウチンアンコウってさ、「頭から棒生えてたらかっこよくねー!!?」って言って生やしちゃうわけじゃん。なにそれまじでかっこいいよ私君たちのファンだよ。他の子達もそのビジュアルとライフスタイル、大進化なのか大退化なのか分からないけどとりあえず最高だよ。

大切なのは自分で自分を最高にかっこいいと思えているかどうかだから。内側がどんなにかっこよくてもまず自分で認められないと、他の生き物の目とか耳とか心に届けることは出来ないと思う。

君そのスタイル絶対他の魚の目なんて気にしないで決めたでしょって言ったら、「俺はこれでいくよ?だからなに?」みたいな目をされた。

 

私は世界で1番優れている生命体じゃないし、人間社会の軸で言うと平均的で飛び出た能力があるわけでもない普通の個体。つまり、私って最高ではない。でも、それを分かった上で私は自分のこと最高な人間だと思って生きてるよ。だって人間の「すごい」とか「かっこいい」の軸ってひとりひとり違うし、皆どこかで自分は最高だって思いたがってるから、どうせだったら「私、最高〜〜!」精神で生きていた方がきっとハッピー。そのうち自然と近いところに軸を持っている人が集まってきてくれるはずだから、その時は一緒にパーティーでも開けばいいよね。あ、ここで気付いた。1人でも生きてやるよって言えるほど強くないんだ。

 

深海に住む生き物は、深夜3時の魅力を知らない。でも残念ながら私は深夜3時の気怠さが好きだから、やっぱり人間だった。人間である限り深海魚にはなれないな。

それでは今日の結論。私はまだ深海魚にはなれない。人間の持つことの出来る奇抜や突拍子もないと言われる色々の振り幅は小さくて、実は滑稽。でもそれに付き合っていかないといけないのだから、私は人間である限り、このどうしようもない根本の色々の部分を面白がって生きていく。できれば、振り幅の端っこまで行ってみちゃう。

そして、来世はきっと深海魚になるぞ!おー!